宮城県内3海水浴場「ブルーフラッグ」取得 処理水関連の条件は国が対応 気仙沼観光協が確認

宮城県気仙沼市観光協会は10日、運営する小田の浜海水浴場など県内3カ所が処理水放出に絡む「条件付き」で国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得したことに関し、申請団体が対応すべき特別な条件はなく、国際原子力機関(IAEA)のモニタリング調査に基づき国が対応するとの認識を明らかにした。

 同協会が国内運営組織の一般社団法人JARTA(京都市)に問い合わせた。回答によると、今回の付帯条件は、国際情勢を鑑み、国際NGO国際環境教育基金(FEE、デンマーク)の国際審査委員会が独自に判断し要求した。

 処理水の初回放出日やサンプルの採取場所、水質の継続評価などを求められたが「IAEAのモニタリング調査が実施されるため、自治体や申請団体による調査や証明は必要ない」という。放出の日程などは関係省庁がJARTAに連絡することも示された。

 サンプリング結果がIAEAが定めた国際基準に適合しなくなった場合は「一時的に旗を下げ、その後の対応は国際審査委員会などが審議する」として、資格が剥奪されるわけではないことも確認した。

 小田の浜海水浴場は15日から海水浴場が開設され、ブルーフラッグが掲げられる。協会の担当者は「処理水の条件に対する責任の所在が明確になった。世界的な評価を受けた安全で美しい海だということをPRしたい」と話す。

 県内では南三陸町のサンオーレそではま、七ケ浜町の菖蒲田海水浴場もブルーフラッグを取得した。

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