宮城県美術館(仙台市青葉区)は12日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催を見合わせていた特別展「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」(県美術館、河北新報社、東日本放送主催)を18日に開幕すると発表した。当初6月14日閉幕としていた会期を28日まで延長する。
県の自粛要請解除を受け、関係機関との調整が取れたことから開催を決めた。受付カウンターに防護用カーテンを設け、来館者にマスクの着用を呼び掛ける。
県美術館は「県民の皆さんが楽しみにしていた展覧会。期待に応えられるよう準備を進めている。他の来館者との距離を十分に取って鑑賞してほしい」としている。
展覧会は「モダンデザインの父」とされる英国の芸術家ウィリアム・モリス(1834~96年)が制作したテキスタイルと、大阪芸術大が所蔵するモリスの出版物など約150点を展示する。モリス展開幕に合わせ、常設展も5月18日に再開する。
◎多賀城の東北歴史博物館は19日
宮城県教委は12日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休館していた県美術館(仙台市青葉区)を18日から、東北歴史博物館(多賀城市)を19日から、それぞれ開館すると発表した。いずれも施設の利用を一部制限しての再開となる。
県美術館は、本館と佐藤忠良記念館で行う特別展や常設展に入場できる。東北歴史博物館では、不特定多数が使う体験型施設などを当面休止する。
開館時間は両館とも午前9時30分から午後5時まで。