宮城県誕生150周年「みやぎ、さあ、いこう」 観光キャンペーン展開へ

1872年の宮城県誕生から150周年を迎えた16日、村井嘉浩知事ら官民の関係者が県庁で共同記者会見を開き、先人が育んだ文化の継承と今後の地域発展を誓った。特設サイトの発表、記念ロゴマークを作成した地元高校生の表彰もあり、節目の1年を県全体で盛り上げる熱意を共有した。

 会見には菊地恵一県議会議長と県市長会長の伊藤康志大崎市長、県町村会の桜井公一松島町長、県商工会議所連合会の鎌田宏会長が同席。事務局が「宮城最高」と掛けたキャッチコピー「みやぎ、さあ、いこう」を発表し、今後の観光誘客などを説明した。

 村井知事は「先人のたゆまぬ努力の積み重ねによって今の宮城は形作られた」と強調。「私たちには県の歩みを発展させ、引き継ぐ使命がある。歴史や伝統、文化を学んで郷土への愛着を深め、魅力ある地域づくりに向けた見識を深める年にしよう」と呼び掛けた。

 昨年夏の記念ロゴマークコンテストで最優秀となった古川工高3年佐々木七海さん(18)に、村井知事が表彰状を伝達。佐々木さんは「すごくうれしい。宮城に住む人も県外の人も、豊かな宮城を知るきっかけになってほしい」と喜びを語った。

 宮城県は廃藩置県の翌72年2月16日、旧仙台藩を中心とした「仙台県」を改称する形で成立した。県は今春以降、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえた上で観光キャンペーンを展開するほか、記念式典やデジタル版記念誌の制作などを計画している。

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