仙台市泉区市名坂の宮城県運転免許試験場市名坂庁舎跡地を、総合不動産業のタカラレーベン(東京)が取得したことが26日、分かった。市市名坂小に隣接する約2万5200平方メートルの広大な用地。同社は用途を明かしていない。
跡地は、市地下鉄南北線八乙女駅から北東に約800メートルの場所。これまで県立こども病院(青葉区)の建設候補地、東京エレクトロンホール宮城(県民会館、青葉区)の移転先候補地に浮上したこともあったが、県が土地の売却を決めた。
タカラレーベンは今年9月にあった県の一般競争入札に参加し、約45億6100万円で落札した。県議会9月定例会で財産処分に関する議案が可決されたため、11月26日に取得した。
同社は宮城野区のホテルメルパルク仙台跡地で、東北最大級の分譲マンションを共同開発中。今回取得した土地は面積がメルパルク跡地の約4・3倍となる。
同社の親会社MIRARTHホールディングス(東京)は購入目的に関し「事業計画を策定中のため、回答を控える」としている。