宮城知事「さあ蔵王へ」　県制作ＣＭ山形でも

火口周辺警報（火口周辺危険）が解除された蔵王山（蔵王連峰）の観光地に遊びに来てと、村井嘉浩宮城県知事が山形県民に呼び掛けている。宮城県が制作したテレビＣＭが宮城県内だけでなく、山形県内の民放各局でも放映されている。
ＣＭは「行こう！みんなの蔵王だもん」。宮城県観光キャラクターのむすび丸や遠刈田温泉（蔵王町）、青根・峩々温泉（川崎町）の関係者らが登場し、宮城県側の観光名所や名産品を紹介。最後に風呂おけを抱えた村井知事が「皆さん、さあ蔵王へ」と呼び掛ける。
今月３日から宮城県内の４局で１日２～４本、山形県内の４局で１～３本を放映中で、２６日まで続く。
宮城県観光課によると、ＣＭは警報発令で激減した観光客の回復が目的。県内客のキャンセルが多かったため、県民向けに制作したものの「山形からも来てもらおう」と放映エリアを拡大し、山形では隣県知事が呼び掛ける格好になった。
山形側も蔵王温泉（山形市）の観光客回復に力を入れており、「さあ蔵王へ」と呼び掛ける気持ちは同じだが、今のところ吉村美栄子知事が登場するＣＭの放映は「予定していない」（山形県観光交流課）という。