宮城選挙区の投票率は50.75%(男51.79%、女49.78%)で、2010年の前回(53.34%)を2.59ポイント下回った。期日前投票は前回より増え、有権者の12.6%に達した。
序盤から与党優勢が伝えられ、有権者の関心が十分に高まらなかった。安倍晋三首相の政権運営への評価に焦点が集中し、東日本大震災からの復興策や原発政策、環太平洋連携協定(TPP)などの重要争点の論戦は盛り上がりを欠いた。
川崎町を除く34市町村で前回を下回り、9市町で50%を割った。女川町で9.99ポイント、南三陸町で9.38ポイントそれぞれ低下するなど、震災の影響もうかがえた。
県内13市の平均は50.50%。最高は多賀城市で54.13%(前回比1.65ポイント減)、最低は石巻市で43.72%(3.15ポイント減)だった。町村は平均51.88%で、七ケ宿町の70.86%(1.61ポイント減)が最高。色麻町が57.71%(2.27ポイント減)で続いた。
期日前投票は24万694人で、4万28人増加した。制度の定着が進む半面、投票率向上に必ずしも結び付いていない現状が浮き彫りになった。