宮迫博之 引退申し出

特殊詐欺グループとの間で闇営業を行った問題で、当面の謹慎処分となっていた雨上がり決死隊の宮迫博之(49)が引退を決断したことが18日、分かった。吉本興業に申し出た。6月の問題発覚以降、同社と話し合ってきたが、広がり続ける騒動にけじめをつけるために決断した。同社が契約解消に踏み切る可能性もある。ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)の進退についても協議中。会見は未定で、正式発表が待たれる。

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 「ギャラを受け取っていない」とウソの報告をしたことで世間の批判を浴びた騒動は、芸人人生を終わらせるという究極の決断で幕引きを図ることになった。宮迫と亮は謝罪会見の開催などを含め、吉本側と話し合いを続けてきた。関係者によると、この日になって宮迫が「後輩たちをどうにか復帰させてほしい。僕は責任を取って引退します」と申し出たという。虚偽報告で中心的な役割を果たした亮も、同社と引退を含めた進退について話し合いを進めている。

 周囲によると「相方の蛍原(徹=51)さんも引退の意向を聞いたそうです。“つらいけど宮迫が決めたことだから”と話していたと聞きました」という。テレビ朝日「アメトーーク!」など10本のレギュラーに影響が出ることは必至だ。

 宮迫は14年12月、カラテカ入江慎也(42)の仲介により亮やレイザーラモンHG(43)、ガリットチュウ福島善成(41)らと特殊詐欺グループの忘年会に参加した。当初はギャラをもらっていないとしていたが、ウソだったことが判明。100万円を受け取っており、税務の修正申告と「公益社団法人全国被害者支援ネットワーク」に同額を寄付した。今回の闇営業騒動では吉本芸人13人が「謹慎」などの処分を受けている。

 11年に暴力団関係者との親密交際により引退した島田紳助さんのケースとは違い、宮迫は反社会的勢力とは知らずに会合に参加した。芸人仲間は「最初にウソをついたことが全て。会見をすぐに開いて詐欺被害に遭われた方にも謝罪すべきだった。本当に残念です」と話した。引退となるのなら、全て遅すぎた感は否めない。

 【闇営業問題の経過】

 ▼14年12月 入江が宮迫、田村らに声を掛けて特殊詐欺グループの忘年会に参加。

 ▼19年6月6日 入江が同4日に吉本興業との契約を解消されていたことが判明。

 ▼7日 フライデーが14年12月に行われた忘年会の闇営業について報道。宮迫はツイッターで「ギャラはもらっていない」と説明。

 ▼14日 フライデーが同特殊詐欺グループの中心人物の誕生日会でも闇営業があったと報道。

 ▼24日 吉本興業は宮迫、田村ら闇営業に関わった芸人11人を謹慎処分にしたと発表。

 ▼27日 吉本興業が、暴力団幹部の誕生日会で闇営業をしたとして、スリムクラブと2700を無期限謹慎処分に。

 ▼7月14日 吉本興業が、処分の対象となった芸人13人全員のギャラの受領額について、宮迫は100万円、田村は50万円などと明らかに。所属タレントと月内に、依頼された仕事の報告を義務づける「共同確認書」を交わすことも決定。

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