家電エコポイント付与、12月から半減へ 予算の使い切りを警戒

政府は8日、家電エコポイント制度について、12月から対象商品に付与するポイント数を一律半減する方針を固めた。さらに来年1月からは、家電リサイクル制度を利用して商品を買い替える場合にのみ適用を限定する。予算が早めに底を突く可能性が出てきたためで、予算不足から当初予定を早めて打ち切ったエコカー補助金制度のような事態を避ける狙いがあるとみられる。
 エコポイントは省エネルギー性能に優れた家電を購入するとポイントをもらえる仕組み。1ポイントは1円に計算され、商品券や省エネ商品の購入などに利用できる。エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビの3品目が対象で、追加経済対策として当初12月までだった制度の期限を来年3月末に延長することが決まっている。
 エコポイント関連予算6000億円のうち、9月上旬時点の残高は約2000億円。追加対策のための補正予算措置で、約1500億円の上積みが見込まれているが、対象商品の販売が好調なため、現行制度のままだと来年3月末より早く予算を使い切ってしまう恐れが指摘されていた。
 制度変更が正式に決まれば、12月1日からは例えば現在1万ポイントが付与されていた対象商品を購入しても5000ポイントしか受け取れなくなる。

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