家電見本市:「4K」新製品、続々と…米ラスベガス

 【ラスベガス安藤大介】世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が7日(日本時間8日未明)、米ラスベガスで開幕するのを前に、参加企業が6日、メディア向け発表会で新製品を相次いで披露した。主役はフルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」技術。競争激化で薄型テレビの価格が下落する中、4Kは技術力で差別化が可能な分野とみられており、テレビ以外の用途提案も含めた開発合戦となっている。
 パナソニックは、湾曲した55インチの4K有機ELディスプレーを参考出品すると発表。凹凸の2種類の湾曲があり、組み合わせると波状になり、個性的な業務用ディスプレーとして使えるという。同社はまた、ソフトウエア開発大手の米モジラと業務提携すると発表。モジラの基本ソフト「ファイヤーフォックスOS」を使い、インターネットに接続するスマートテレビを開発する狙いだ。
 シャープは4Kよりもさらに高精細な85インチの8K対応のディスプレーを参考出品する。専用眼鏡なしで3次元(3D)映像も見ることができ、将来の大型テレビ用として期待できるという。ソニーは、3月に米国で発売する小型軽量の家庭用4Kデジタルビデオカメラを初公開した。
 韓国勢では、LG電子が湾曲した4K対応の有機ELテレビとして世界最大の77インチのテレビを出品する予定だ。

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