宿泊施設支援の「10割増し」前売り券きょう発売 宮城県民限定

新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける宮城県内の旅行業界を支援しようと、県は14日、県民限定で10月以降に使える10割増し前売り券を15日に発売すると発表した。人の動きを促すことなく、宿泊施設の経営改善を先んじて後押しするのが狙い。
 1000円券5枚を2500円で販売する。キャンペーンに登録された宿泊施設を通じて購入し、その施設でのみ利用できる。利用期間は10月1日~2022年3月31日。1泊での利用上限は1人1万円分、1人が1施設で購入できるのは3万円分まで。
 販売期限は7月31日だが、用意した10万セットを販売した時点で終了する。15日に開設するキャンペーンサイトに登録宿泊施設のリストを掲載する。県は約500施設の登録を見込む。
 20年度の一般会計補正予算に計上していた観光キャンペーン費5億5000万円を活用する。県内外で春以降に感染が拡大した状況を踏まえ、対象を県民に限定し、利用までの期間を空ける前売り券とした。
 村井嘉浩知事は14日の定例記者会見で「資金繰りの厳しい旅館やホテルに少しでも早く現金が渡ることに主眼を置いた。県民の協力によって地域を盛り上げたい」と話した。
 登録施設を18日まで募集している。規模は問わない。連絡先はキャンペーン事務局050(6868)9823。

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