富士フイルムホールディングス(HD)は25日、政府の要請を受けて新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の増産を検討していることを明らかにした。アビガンは新型コロナウイルスによる肺炎の治療薬としても期待され、既に患者への投与が始まっている。
アビガンは富士フイルムHD傘下の製薬会社、富士フイルム富山化学(東京)が開発し、2014年に国内で製造販売承認を受けた。新型肺炎にも効果があることが期待され、22日から患者への投与が始まった。
アビガンは国内で約200万人分の備蓄があるため、富士フイルムHDは今後、状況を見極めながら増産の必要性を判断する。