大東建託(東京)が東北6県の住民に聞いた自治体別の「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2021」で、宮城県富谷市が東北トップ、山形県東根市が2位となった。仙台市の全5区は10位以内に入り、いずれも2年連続で同じ傾向だった。
上位10自治体と評点は表の通り。設問は生活や交通の利便性、行政サービスの充実度、静かさ・治安など55項目。インターネット上で20歳以上に居住する自治体を0~100点(25点刻みの5段階)で評価してもらい、19、20年分を含む計3万963人の評価の平均値を集計した。
上位2市は、仙台市と近く、商業施設が多い共通点がある。富谷市は「生活利便性」「行政サービス」、東根市は「親しみやすさ」「物価・家賃」でそれぞれ1位だった。上位50位には宮城県の16市区町が入った。青森、福島、秋田各県のトップは弘前市12位、郡山市18位、秋田市27位。
宮城の駅別ランキングも発表され、1位は広瀬通を含む勾当台公園グループ(市地下鉄南北線)で3年連続。2位長町一丁目(同)、3位長町(JR)と続いた。
新型コロナウイルスの影響について、同社賃貸未来研究所の宗健所長は「テレワークの定着は難しく、2拠点居住もまだ大きな流れになっていない。自粛生活で地元への再評価が進んだ」と分析した。
2年連続でトップとなった富谷市の若生裕俊市長は「大変いい評価を受け、うれしい。甘んじることなく、『住みたくなるまち日本一』を目指してさらに取り組みたい」と話した。