寒さ忘れる天体ショー 皆既月食、宮城でも観測

満月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が10日深夜、宮城県内でも観測された。
 東日本大震災で津波の被害を受けた気仙沼市からも、冬の天体ショーが見られた。午後9時45分、南東に高く上がった満月が、左下から徐々に欠け始めた。同11時5分ごろ、月全体が影に入る皆既状態となった。赤銅色の月は約50分間続いた。
 月食は、太陽、地球、月が一直線に並び、月を輝かせる太陽光を地球が遮るために起きる。太陽光は地球の大気で屈折し月面にわずかに届くため、真っ暗にはならず、条件によりさまざまな色に見える。
 国内で次に観測できるのは約3年後の14年10月8日。

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