寒ざらしそば、沢から引き上げ 宮城・白石

白石市の蔵王山麓で3日、ソバの実を冷水に浸した「寒ざらしそば」を引き揚げる作業があった。
 みやぎ蔵王白石スキー場から約1キロの垂清川上流に地元の製麺業者やそば店主ら8人が集まり、大寒の1月20日に水中に入れたソバの実を運び上げた。
 ソバの実は地元産の540キロで約4000食分。今月末まで蔵王おろしの寒風で乾かした後、製粉する。同市や蔵王町などの5店舗が3月上旬から期間限定で提供する予定。
 この日の気温は例年より高く6度ほどだったが、水温は0.4度。市内でそば店を営む佐藤幹朗さん(70)は「暖冬でも水は例年通り冷たかった。あくが抜けて甘みのあるそばを提供したい」と話した。

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