寒迎?雪と桜競演 4月下旬の積雪 仙台で66年ぶり

 東北地方は21日、南部を中心に各地で雪が降り、平野部でこの時期としては珍しい積雪が見られた。三陸沖を低気圧が北上したのに伴い、上空700メートル付近に寒気が流入した影響で雨が雪へと変わった。
 仙台管区気象台によると、仙台では午前10時、1センチの積雪を観測した。4月下旬(21日以降)としては1947年(4月23日)以来66年ぶりの積雪で、観測史上2番目に遅い記録となった。満開の桜に雪が積もり、珍しい光景にカメラを向ける人の姿もあった。
 仙台の最低気温は0.8度と平年より6.2度低く、最高気温も7.5度と3月上旬並みの寒さとなった。
 各地の午前11時時点の積雪は、石巻3センチ、栗原市駒ノ湯5センチ、山形6センチ、米沢12センチ、会津若松6センチ、福島3センチなどだった。
 雪の影響で福島市の福島競馬場では、日本中央競馬会(JRA)の全レースが中止になった。福島県西郷村の東北自動車道上り線では午前5時35分ごろ、乗用車など計6台が関連する事故があり、4人が軽傷を負った。
 気象台によると東北地方は22日、晴れる所が多く、仙台は最高気温が14.0度(平年16.2度)の見込み。

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