寝ずに富士頂上目指す「弾丸登山」自粛を 山梨の市町村など要請へ

 富士山周辺の山梨県側の市町村や観光団体などで構成する「富士山環境保全協力金協議会」は17日、富士登山の際、夜間に5合目から睡眠を取らずに山頂を目指す「弾丸登山」のツアーを自粛するよう、旅行業界に求める方針を決めた。
 2月中にも日本旅行業協会を通じて呼び掛ける。弾丸登山は登山ブームを背景に、数年前から増加しているという。協議会会長の堀内茂・富士吉田市長は「一番危険なのが夜間の登山。事前に防止できるものは防止し、安全性を追求したい」と話した。
 同市によると、山梨県側の登山者数は昨年、約26万人で過去最多。8合目の救護所の受診者数は、時間帯でみると午前2~3時が最も多く、弾丸登山の影響があるとしている。

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