宮城県教委は、新型コロナウイルスの感染予防のため臨時休校となっている小中学校の全学年向けに、国語、算数、数学の問題をホームページ(HP)で公開した。家庭での自主学習に役立ててもらおうと、児童生徒に利用を呼び掛けている。
公開しているのは、2008年に児童生徒の学力向上策の一環で作ったネット上の問題集「みやぎ単元問題ライブラリー」。普段は県総合教育センターのHPに掲載されているが、臨時休校に合わせて義務教育課のHPでも閲覧できるようにした。
各単元で難易度ごとに「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」のファイルがあり、ファイル1個にA4用紙数枚分の問題が入っている。小学5年の算数では、ファイル約100個分の問題が掲載されている。ダウンロードし、印刷して使うことができる。
ライブラリーには16~18年度の全国学力テストで県内の児童生徒の正答率が低かった問題を集めた「パワーアップ問題」、小学生を対象に県教委が15年度から毎年実施している「算数チャレンジ大会」の全問題も掲載されており、難易度が高い問題にも挑戦できる。
県教委義務教育課の担当者は「休みが長いこの期間に苦手な単元や他学年の問題に取り組み、学力を伸ばしてほしい」と話した。