小学校長、道路にスプレーで「停止線」…罰金4万円

福岡県 新宮 ( しんぐう ) 町の小学校前の県道に停止線に似せた白線を引いたとして、福岡県警が昨年7月、校長(50歳代)を道交法違反(道路における禁止行為)容疑で福岡区検に書類送検していたことが、捜査関係者への取材でわかった。校長は福岡簡裁に略式起訴され、同8月1日付で罰金4万円の略式命令を受けた。

 現場は、小学校に通じる小道と県道の合流部。捜査関係者によると、近くの交差点が赤信号の時、合流部まで信号待ちの車が連なることがあり、校長は昨年3月、合流部を挟んで交差点から約15メートル手前に、スプレーの塗料で勝手に白線を引いた。校長は町教委に対し、「(坂道下の)県道に出ようとした際にスリップしたと職員から聞き、県道の車に衝突する危険があると思って(白線を)描いた」などと説明したという。

 町や町教委は県公安委員会に、停止線の位置を交差点手前から移動させるよう求めていたという。

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