小池知事「都市封鎖を避けないと」、イベント自粛など要請

小池百合子東京都知事は23日、新型コロナウイルス対策に関する記者会見で、4月12日までの3週間が感染者の爆発的な増加を避けるための重要な期間と位置付け、「ロックダウン(都市封鎖)を何としても避けないといけない」として感染防止対策への協力を求めた。換気の悪い密閉空間などを避ける行動を呼びかけ、「ライブハウスやスポーツジムなどの施設の利用や、イベントの自粛について協力いただくよう強くお願い申し上げる」と要請した。

 小池知事は都が確認している感染状況について「海外から帰国した感染者や、感染源が特定されていない感染者が増えている」などと説明。海外からの帰国者らを起点としてクラスター(感染者集団)が発生していき、感染者が爆発的に急増する「オーバーシュート」が起きることへの懸念を示した。

 さらに企業、大学が集まり、全国から人が訪れる都の特徴を挙げ、「専門家の指摘では発見が困難な若年層のクラスターが発生する恐れがあり、無自覚のうちにウイルスを拡散させてしまうことが懸念されている」と指摘。若者に危機意識への共有を求め、企業にはテレワークや時差出勤の継続、入社式の延期・中止などの対応を要請した。

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