小渕浜に公園が完成 東京の復興支援団体が整備 石巻

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市小渕浜に、新しい公園が完成した。広さは約500平方メートルで、遊具などを備える。東京の復興支援団体「幡ケ谷再生大学」が私有地を無償で借り受け、約1年かけて造った。
 公園には地元の漁師が編んだロープを使った丸太の遊具のほか、花壇やベンチを整備した。民家との境の壁には、プロの画家と地元の子どもたちが鳳凰(ほうおう)や鯨などの絵を描いた。
 小渕浜地区では沿岸部の公園が津波で流され全て使えなくなっていた。今回はボランティアらが公園造りに取り組んだ。
 4月29日に現地であったお披露目会には、ボランティアや地域住民ら約150人が参加した。地元の大原小の児童らが獅子振りや空手の演武を披露。再生大学代表でロックバンド「BRAHMAN」のTOSHI-LOWさんらプロミュージシャンの演奏に合わせ、住民が歌謡曲などを歌った。
 近くに住む平塚陽(ひなた)君(5)は「友達と走り回れて楽しい。公園ができてよかった」とうれしそうだった。再生大学スタッフの木村ゆかりさん(47)は「子どもたちが笑顔で遊んでくれる姿が励みになる」と話した。

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