小規模施設泊まって応援 宮城県「すずめのお宿キャンペーン」最大1泊5000円引き

宮城県は31日、東北6県と新潟県の観光客が県内の小規模宿泊施設を利用する際、最大1泊5000円を割り引く「仙台・宮城すずめのお宿キャンペーン」を1日に始めると発表した。新型コロナウイルスの影響で客足が落ち込んだ旅館や民宿、ペンションへの誘客を図る。
 31日現在で20室未満か、定員100人を下回る約100カ所が対象。利用客が宿泊施設に直接予約すると、1人1泊の宿泊費が2分の1(上限5000円)となる。2泊以上は最大1万円を割り引く。
 宿泊施設が国の観光支援事業「Go To トラベル」に登録していれば、県事業と併用できる。宿泊費が1人1泊1万円の場合、国事業で35%引きの6500円に、さらに県事業で半額の3250円になる。
 県は31日に特設サイトを開設した。来年1月31日のチェックアウトまでの実施を見込むが、約6万人泊分の予算がなくなり次第終了する。
 村井嘉浩知事は8月31日の定例記者会見で「小規模の宿泊施設に光を当てたい。東北と新潟は感染者が抑えられ、コロナの影響は少ないだろう」と説明した。
 同日まで展開した県民向け割引事業「せんだい・みやぎ絆の宿キャンペーン」について、県は想定した約7万7000人泊に達しなかったと発表。余った事業費を宿泊業界の支援策に充てる考えを示した。

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