山元町の中学生16人、cobaさん新曲にコーラス参加

東日本大震災で被災した宮城県山元町山下中の生徒たちが、国際的に活躍するアコーディオン奏者coba(コバ)さんの新曲「アリガトウ(仮称)」にコーラスで参加することになった。震災後の支援に対する感謝の思いを、被災地から世界に発信する。
 参加するのは1~3年の希望者16人。24日に山下中でレコーディングが行われ、cobaさんの指導の下、「ありがとう」と繰り返すコーラス部分を収録した。世界各国の言葉で「ありがとう」と伝えるメッセージも録音し、新曲に盛り込む。
 cobaさんはチャリティーイベントで集まった支援金を被災地に届けるため、5月に山元町を初めて訪れ、避難所だった山下中でアコーディオンを演奏した。6月にも再訪するなど、支援活動を続けてきた。
 11月でデビュー20周年を迎えるcobaさん。来年1月発売予定の記念アルバム制作に当たり、「震災で世界中の人たちから助けてもらった。お礼の気持ちをありがとうという言葉に託し、世界に発信したい」と新曲を作り、交流のあった山下中に協力を依頼した。
 山下中1年の西山駿君(13)は「震災後、全国からさまざまな支援を受けた。感謝の気持ちを込めて思い切り歌った。思いを伝えることができてうれしい」と話した。新曲はNHKの海外向け国際放送の音楽番組「J―MELO」で、来年1月からエンディングのテーマ曲に採用される。

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