山形のCATVなど、8月「ゼクサTV」開局 次世代インターネット「Web3」と放送を融合 番組からスマホへクーポン発信も

 山形県をエリアにするケーブルテレビ(CATV)局のダイバーシティメディア(山形市)などは23日、次世代インターネット「Web3」を活用した専門チャンネル「ZEXA(ゼクサ)TV」を8月1日に開局すると発表した。Web3と放送の融合はこれまでになく、放送中に視聴者のスマートフォンに商店のクーポンなど を発信する。

 Web3は、グーグルやアップルなど巨大IT企業を介さず、コンテンツの提供やデジタルデータの販売などを直接行える。ゼクサTVでは番組の放送中に音声信号を発信。視聴者がスマホで専用ページを開くと受信し、地元企業や商店などからのクーポンや懸賞の挑戦権などを得られる。

 ゼクサTVはダイバー社が運営する市民チャンネルのうちの1局を使い、バラエティーやスポーツ、音楽などを放送する。

 事業にはWeb3開発ベンチャーのゼクサバース(東京)、音声信号に暗号化した文字情報などを埋め込む「音響透かし」を手がけるエアリーメディア(東京)が参加した。

 3社の代表は23日、山形市内で記者会見した。ダイバー社の吉村和文社長は「『得するテレビ』を目指す。地元商店への誘客、地域経済の活性化につなげたい」と話した。放送エリアは県内だけだが、将来的には東北地方のCATVでの展開も視野に入れる。

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