山形県がワイン品評会「IWC2018」開催へ 酒どころを世界に発信

山形県の吉村美栄子知事は15日、世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2018」のSAKE(酒)部門が今年5月に県内で開催されると明らかにした。山形市などで審査会や関連行事を実施する。同部門の国内開催は3回目、東北では初めて。

県庁で開かれた開催支援委員会の設立総会で公表した。30日、IWCを主催する英ウィリアムリード・ビジネスメディア社と調印し正式決定する。
吉村知事は「酒どころ山形を世界に発信する絶好の機会。県産品の取引拡大や観光誘客の促進にもつなげたい」と述べた。
事業計画によると、審査会を5月13~16日に山形市山形国際交流プラザで開催し、授賞式は18日に市内のホテルで行う。同部門には1500点が出品される見通しで、14カ国60人の審査員が純米、純米吟醸、大吟醸など9部門ごとに金、銀、銅メダルを選ぶ。
消費者が出品酒などを味わえるチャリティー試飲会も企画している。19日は鶴岡、酒田、新庄の3市、20日は山形、米沢両市にそれぞれ会場を設け収益の一部を東日本大震災などの災害復興支援に充てる。
同部門で山形の清酒は都道府県別の金賞受賞数が4年連続1位。県酒造組合は2016年に地理的表示(GI)制度の清酒「山形」の指定を受け輸出に力を入れる。仲野益美会長は「国内外から出品される清酒に直接触れ、さらに高みを目指す機会にしたい」と抱負を述べた。
開催経費は5000万円。県が半額、残りを県酒造組合、市町村などが負担する。

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