山形県民――遊び心がなく、「清貧」を旨とする「おしん」な東北人

北海道から沖縄までタテに細長いニッポン。気候も違えば人々の性格も違い、価値観はもちろん、相性さえも変わる。脈々と形成され、遺伝する出身県DNA。ここでは、47都道府県民それぞれの性格を大解剖。■痩せた土地が生んだこれぞ本物の東北人気質
宮城が「東北人らしくない」なら、いかにも東北人であるのが、この山形だ。「日本一の貧乏藩」といわれた、米沢藩の影響が色濃く、名君と謳われた上杉鷹山の藩政改革により「清貧の思想」が根付いたと考えられる。私心がなく、クソ真面目に働く姿はまさに「おしん」そのもの。男女とも堅実に生きているといえる。とくに女性の生真面目ぶりは美徳とされているほどだ。男女ともに冗談や悪ふざけを嫌う傾向があるので、付き合い方には要注意。労働時間、共働き率、納税率など働くことに関する数値は軒並み高く、現状に不満を抱いたり、犯罪に走る人も極めて稀な山形県人。「労働が喜び」の奇特な性格といえる。
●良評・粘り強く、安心して仕事を任せられる(千葉・男)
・気の合う人とはとことん付き合うタイプが多い(埼玉・女)
●悪評・何を考えているのかわからない(北海道・女)
・他県人を排除するよう、卑劣な行動に走る(高知・男)
■上司――冗談の通じない自己中な男上司。責任感の強い仕事魔女上司
●男上司野心が強く自己中心的なタイプが多い。部下に対する思いやりに欠けるので、取っつきにくさも。冗談も通じないし、ヨイショしてもまるで効果がなく、むしろ逆効果になることも。
ひたすら真面目に仕事をこなすのがいちばん。酒田は気分屋でも視野が広く企画力もある。こちらはヨイショが効果的。
●女上司責任感が強い仕事魔タイプが多く、無理をしてしまうことも多々ある。姉御肌なので、公私問わずいろいろな相談ごとを持ちかけるとよい。酒田の上司は移り気な面もあるが、新しいものに取り組むチャレンジ精神も充分。どんどん提案してみるとよい。包容力があるのでストレートな物言いでもOK。
■部下――粘り強く、素直な男部下。コツコツ真面目な女部下
●男部下上下関係をわきまえているので、指示には素直に従い、粘り強く取り組む努力家が多い。口数が少ないのでこちらからの積極的な話しかけが必要。性急に答えを出さず、長い目で見てやることも大切。まずは成功体験を積ませること。逆に酒田の部下は元気でも、大ざっぱなので注意。おだててのせると◯。
●女部下人見知りしやすく、自己表現が苦手な人が多い。積極性に欠けるが、素直で辛抱強く、コツコツ真面目に働く。グチを言わず、根性も据わっているが、口数が少ないので、声かけを頻繁にしコミュニケーションを。酒田の部下は気さくで積極的だが、気分屋のところがあるのでツメをしっかりとして○。
■取引先――権威に弱く、価格にうるさい。上司連れで訪問が効果的
保守的で手堅い商売をする山形の顧客。商人気質で価格にうるさいので、値引き交渉で何度も泣かされることもあるかも。
全般的に人間関係重視型なので、まずは「顔」を売るのが先決。権威に弱いので、上司と一緒に訪問するか、権力のある紹介者がいると信用される。酒田は新しいものが好きなので、「新製品」「新情報」を活用してアピールするのが効果的。のりやすいタイプが多いので、おだてて攻めるのが成功への近道だ。
●営業ポイント1. まずは「顔」を売れ
2. 権威、権力を利用せよ
3. 値引き交渉に備えよ
■恋愛――本質は女性にやさしい男。賢女房タイプのしっかり女
山形の男性は、燃え上がるまで時間がかかるタイプが多いのでじっくりと攻めるのが○。表面上は冷たく見えるが、本質はやさしく、「思い込んだらどこまでも」と、愛されるはず。米沢や鶴岡出身は、亭主関白になる可能性大だが、どちらも浮気の心配はないだろう。女性は男を立てるが、結婚しても働くのがあたり前と思っている。経済観念も強く、貯金もするのでまさに賢女房型。結婚するなら山形女性に限るかも?
●口説きポイント1. 発展するまでじっくり攻めよ
2. 上司を利用し、気持ちを伝えよ
3. 下心はすぐに見破られると思え
———-
●相性の良い県[1]宮城県[2]長野県[3]新潟県
●相性の悪い県[1]広島県[2]高知県[3]福岡県
●男性[リーダーシップ度]★★★★☆[真面目度]★★★★☆[創造性度]★★★☆☆
[恋愛上手度]★★☆☆☆
●女性[リーダーシップ度]★★★☆☆[真面目度]★★★★☆[創造性度]★★★☆☆
[恋愛上手度]★★★☆☆
●山形県データ[総面積]9323平方キロメートル[人口]115万人
[人口1人あたり所得]223万円/年[主要産業]農・林産業[金持ち度]★★☆☆☆
———-
※各都道府県・県民性大図鑑内データについて
○「人口1人あたり所得」…内閣府「県民経済計算」(2009年)より
○「金持ち度」…男性が遊興費に使用できる額の平均から算出

タイトルとURLをコピーしました