日本ボクシング連盟の山根明会長が3日、日本テレビ系「スッキリ」に生出演し、フェイスブックで同連盟に対し厳しい言葉を投げかけたWBA世界ミドル級王者の村田諒太に対し、「生意気だよ!」と一喝。更に、ロンドン五輪の際に国際ボクシング協会(AIBA)が、村田のファイトスタイルについて「反則」としたにも関わらず「常務理事に反則ではないと言った」ことで反則とならなくなったという仰天事実も明かした。
山根氏は当初午前9時に出演予定だったが、連絡の行き違いなどがあり40分後にようやく出演。MCの加藤浩次から最初に、フェイスブックで辛辣批判を発信した村田について質問されると「生意気だよ!」と一喝した。
更に、加藤は「オリンピックの1回戦、(判定を)覆したのは自分だとVTRで仰ってましたが、それは本当ですか?」と質問。すると山根会長は、村田が1回戦で勝利した後「勝ったんですけど、その時にAIBA(国際ボクシング協会)から、村田の試合の流れは、頭から突進していく、それは反則だとAIBAの会議で話が出ました」と、村田のスタイルが「反則」だとされたことを明かした。
その後山根会長は仰天事実を告白。「でも、たまたま常務理事が8年間知っている。その方と仲が良かったので、通訳通して、村田からそれ(頭から突進)を取ったら(何も)なくなる。反則じゃないといいました」と常務理事に「反則ではない」と主張したという。そして「あなたの力で通してくれとお願いした。ところが連絡あって、その形は反則を取らないという判断から、準決勝、決勝に行ったいきさつがある」と、主張後に「反則」が覆ったとした。
加藤は驚きの表情で「山根さんが申し立てしたら国際ボクシング協会のルールが変わるということでよろしいのですか?」と質問。山根会長は「違いますよ。IABAがルールを変えるとかじゃありません。その選手によって、この選手はミーティングの時にここが悪いとか、審判ミーティングの時に欠点を言う。言った時点で問題になれば選手にとってマイナスになる。これが反則取られたら村田選手は試合出来ませんよ」と回答。
これに加藤は「後のカンファレンスで主張したら理解してもらえたということなんでしょうけど」と付け加えると「そうですよ。それを反則と取られたらどうしようもありませんから」と語っていた。