山梨県道志村の山中で見つかった、人の頭部の骨の一部について、山梨県警は12日、ミトコンドリアDNA型鑑定の結果、2019年9月に近くのキャンプ場で行方不明になった当時小学1年の小倉美咲さん=千葉県成田市=の母親と血縁関係にあることが判明したと明らかにした。ただミトコンドリアのDNA型鑑定では個人を識別することはできず、県警は今後、付近で見つかった人の肩甲骨のDNA型鑑定や、靴やシャツなど遺留品の鑑定などで個人の特定を進める。
頭部の骨は4月23日に、キャンプ場周辺を捜索していたボランティアが見つけた。県警はDNA型鑑定で個人の特定を試みたが、必要なDNA型が検出できなかった。そのため、母方の血縁関係の有無が確認できるミトコンドリアのDNA型鑑定を実施していた。【北村秀徳、渡辺薫】