岩手県住田町の鍾乳洞「滝観洞(ろうかんどう)」の観光センターが27日、リニューアルオープンした。滝を流れるようにそばが届く名物「滝流しそば」が約2年ぶりに復活し、家族連れらが楽しんだ。
新たな観光センターは、これまで別々だった受付所や食堂を集約した。滝流しそばを提供する場所を「そばテラス」として整備。インバウンド(訪日客)にも対応できるよう、券売機を多言語対応にした。
同日に現地で落成式があり、町関係者ら約20人が出席した。指定管理する住田観光開発の松田栄社長は「町に多くの観光客を呼び込むチャンスになる。交流人口拡大と地域活性化に向けて取り組む」と語った。
岩手県陸前高田市へ帰省中に家族と訪れた国立館山海上技術学校1年の脇坂冬翔(とわ)さん(15)は新しくなった施設で滝流しそばを食べ、「流れてくるので特別な感じがある。おいしかった」と話した。