岩手・田野畑産ワカメ、ブランド化へ新メニュー 鉄板焼き、ホットドッグの2品

秋田の和食店開発、EXILEのSHOKICHIさんも協力 

 岩手県田野畑村は地元産ワカメのブランド化を図ろうと新メニュー「田野畑焼き」と「田野畑ドッグ」を発表した。秋田市の有名和食店「たかむら」の店主高村宏樹さん(52)と連携した地域活性化プロジェクトの第1弾で、高村さんと交友のあるEXILEのSHOKICHIさん(37)も開発に協力した。

 田野畑焼きは、ワカメと日本一の生産量を誇る村産のアイガモをベースに、地場の野菜や魚介を加えた鉄板焼き。鉄板は表面に細かい凹凸をつけて焼きやすくした専用品を利用する。たれにドライイチジクを使い、優しい甘みと華やかな香りが食材を引き立てる。

 ドッグは、ワカメ入りソーセージとアイガモ入り焼きそば、スクランブルエッグをオリジナルのペッパーバンズで挟んだ。

 価格は田野畑焼きは未定、ドッグは1個800円で、10月ごろから道の駅たのはたで販売を予定する。

 田野畑の養殖ワカメは外海の荒波にもまれて成長する。肉厚で風味豊かな一級品だが、ほとんどが「三陸ワカメ」として流通する。村は「田野畑ワカメ」を売り出そうと生産者や専門家と取り組む中で高村さんの知己を得て、今年4月に1年間のアドバイザー契約を結んだ。

 SHOKICHIさんは飲食店をプロデュースするなど料理好きとして知られる。たれの味付けやバンズに黒コショウを練り込むアイデアを提供した。アドバイザー契約を含むプロジェクトの事業費は約185万円で、冬ごろには第2弾のお披露目を計画する。

 8月29日に村内のホテルで発表会があった。高村さんは「田野畑のワカメとアイガモは日本一おいしい。世に広めて田野畑に人を呼び込みたい」と強調した。

 SHOKICHIさんは「東日本大震災発生の日から被災地のことはいつも考えている。少しでも役立ちたいと高村さんの誘いにすぐ応じた。本職のエンターテインメントでもいつか貢献したい」と語った。

 佐々木靖村長は「プロジェクトを確実に実行し、世界中から人が訪れる村を目指す」と述べた。

タイトルとURLをコピーしました