岩手・遠野のホップ栽培、加工会社が破産手続き開始決定 負債1億2800万円

岩手県遠野市でホップの栽培、加工などを手がける「BEER EXPERIENCE(ビア・エクスペリエンス)」は18日までに、盛岡地裁遠野支部から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ盛岡支店によると、負債総額は約1億2800万円(2023年1月期時点)。

 18年に設立され、キリンと農林中央金庫から出資を受けた。ホップの栽培と加工、販売のほか、収穫体験などで観光客を呼び込む「ビアツーリズム」やスペイン野菜「パドロン」の加工販売などを展開し、事業を拡大した。

 天候不順と人手不足による生産量の激減に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で加工品の販売が低迷。決算は22年1月期で約3300万円、23年1月期で約2100万円の赤字を計上していた。

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