岩手・遠野産ホップ香り爽快 キリンビール仙台工場で仕込み式

岩手県遠野市で夏に収穫された新鮮なホップを使うキリンビール「一番搾り とれたてホップ生ビール」の仕込み式が19日、仙台市宮城野区の同社仙台工場であった。

 多田一彦遠野市長や遠野ホップ農協の安部純平組合長ら約70人が出席。麦汁煮沸釜に凍結ホップが投入され、工場内に爽やかな香りが広がった。

 遠野市での契約栽培は1963年に始まった。今年は8月の台風や猛暑の影響が心配されたが、香りのもとになる成分が多く品質は良好。収穫量も昨年より6トンほど多い32トンだった。

 多田市長は「新規就農者が増えている。さらに強いホップの里を目指し、ステップアップしたい」と話した。

 「とれたてホップ生ビール」は、収穫後24時間以内の生のホップを特許技術で水分を含んだまま凍結、粉砕して用いる。11月5日に発売し、全国の工場から350ミリリットル缶24本入り換算で約52万ケースを出荷する。

 仙台工場の北村茂樹工場長は「ホップの爽やかさを生かして仕立て、旬のおいしさを全国に届けたい」と意気込んだ。

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