岩手・釜石 養殖サクラマス 今シーズンの日本一確実 水揚げ最盛期

岩手県釜石市の釜石湾で養殖された「釜石はまゆりサクラマス」の水揚げが最盛期を迎えている。今季は200トンの漁獲が見込まれ、新潟県などを抜いて釜石湾が日本一の養殖サクラマスの産地になる。

 26日は午前4時半ごろに水揚げが始まった。体長約60センチ、重さ2・5キロ前後の約11トンが市魚市場に運び込まれ、大半が市内の加工業者と個別に取引された。価格は1キロ当たり1000円前後で昨季よりも100円ほど高値になった。

 サクラマスの養殖は2020年、市や岩手大、泉沢水産(釜石市)などが試験的に始め、22年に泉沢水産が事業化した。今季は直径40メートルのいけす2基で約11万9000匹を育てた。

 泉沢水産の泉沢宏社長は「冬の水温が高く、想定よりもいい仕上がり。地域の特産品として市場価値を高めたい」と話した。

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