岩手・陸前高田市が「お試し居住体験」企画家賃1万円

 岩手県陸前高田市は、月額1万円で市営住宅を貸し出し、市内への移住につなげる「お試し居住体験」の希望者を募っている。住宅10戸分を用意したが、申し込みが2件にとどまり急きょ追加募集に踏み切った。締め切りは26日。岩手県外からの申し込みを呼びかける。

空きあり、急きょ追加募集

 体験用の住宅は同市広田町の大野団地の4戸、同市長部町の水上団地の6戸。間取りはいずれも2DK。冷蔵庫や洗濯機、テレビ、電子レンジなどの家電が部屋に設置されている。

 市は本年度、空き部屋がある市営住宅の有効活用や移住定住の促進に向け「お試し居住」を初導入。11月の募集に応じたのは2件だけで、8戸分を再び募ることにした。

 入居の条件は(1)現在、岩手県外に在住(2)入居後、交流サイト(SNS)で市内での生活の様子や魅力を発信する(3)年齢が18歳以上65歳以下(4)入居期間は3カ月以上、最長1年-など。市が業務委託する同市のNPO法人「高田暮舎(くらししゃ)」を通じて申し込む。家賃以外の光熱水費や共益費、駐車場利用料は通常通り負担する。

 高田暮舎の職員で移住定住希望者のサポートを手がけ、自らも千葉県から移り住んだ多勢瞳さん(25)は「陸前高田には東日本大震災をきっかけに多くの人が移り住み、楽しく暮らせる地域。お試し期間中に魅力を知ってもらい、将来は定住してほしい」と話す。

 連絡先は高田暮舎080(6368)3236。

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