川崎重工業は古き良きデザインと力強い走りで根強いファンを持つ大型二輪「Wシーリズ」の新型車を2年ぶりに発売する。来年2月1日から発売される「W800」は、燃料供給をエンジン直噴型に変更、国内の新排出ガス規制に適合し、満を持しての再登場となる。
W800は、同社が1966年に投入した「W1」に源流を持つ。W1は当時、日本車で最大排気量を誇り、同社が大型二輪車メーカーとして地位を築き、多くの固定ファンを獲得するきっかけとなった名車。
新型車はW1のレトロなデザインを受け継ぎ、シリンダーが垂直になるよう設計された並列2気筒の「バーチカルツイン」を採用。09年まで生産されていた「W650」を上回る排気量800ccクラスの空冷4ストロークエンジンを搭載し、心地よい振動と鼓動感を生み出した。
価格は標準モデルが85万円、メッキ仕上げやメタルパーツを多く使用した特別仕様車が88万円。年間2500台の販売を目指す。