巣ごもりで大幅に消費が増えたのは…牛肉は2倍、日本酒は9割増

農林水産省が3日発表した2021年上半期(1〜6月)の農林水産物・食品の輸出額は、前年同期比31・6%増の5773億円だった。上半期として初めて5000億円を超え、過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり需要」で、牛肉や日本酒などが大幅に伸びた。米中の景気回復で木材や水産物も増えた。

 上半期としては2年ぶりの増加で、過去最高だった19年の4748億円を抜いた。1品目20万円以下の少額貨物を除くと、金額は5407億円だった。

 品目別では、和牛などの牛肉が2・2倍の223億円、日本酒が91・7%増の174億円だった。商談会の中止で昨年落ち込んだ真珠は、業者間の取引が活発になり約2・5倍と大きく伸びた。米中で住宅市場が活況で、製材や丸太などの林産物は46・6%増の281億円だった。

 6月単月では前年同月比24・7%増だった。前年を上回るのは昨年7月以降、12か月連続。初の年間1兆円突破も視野に入ってきた。

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