ネスレ日本と東京大学の現役大学生有志メンバーは13日、受験のお守りとして定着した同社のチョコレート菓子「キットカット」で、今シーズンの受験生の合格祈願への思いを込めて製作した巨大な作品を東大発祥の地である「学士会館」(東京都千代田区)でお披露目した。
巨大キットカットは、幅約1メートル、奥行き約60センチ、高さ約20センチ。重さは約70キログラム強。市販の「キットカット ミニ」の約8000倍の大きさ。同社が公認するなかでは過去最大のスケールだという。
表面には商品名で通常商品に刻印されている「KitKat」の代わりに、東大生による「じぶんをしんじて」の応援メッセージが刻み込まれている。
東大で料理や菓子を作る3つのサークルから学生9人が参加し、キットカットを製造する同社霞ケ浦工場を訪れて製作した。巨大な型にチョコレートを流し込んだあと巨大なウエハースを入れ、再びチョコレートを流して約3日かけて固めたという。メッセージは彫刻刀でひとつひとつ手作業で刻んだ。
参加した経済学部4年の江崎真悟さん(22)は「受験生には試験当日、このメッセージを自分へのメッセージとしてほしい」と話した。
巨大キットカットは30日-来年1月15日の期間、同社が展開する「カフェ ネスカフェ 原宿」(東京都渋谷区)で展示する。受験シーズンが近づくにつれ、祈願スポットとして人気を集めそうだ。