巨釜半造、ホタテ漁…唐桑の魅力世界へ届け 中学生が移住者らと動画制作

宮城県気仙沼市唐桑町の魅力を伝えようと、唐桑中3年の生徒が、移住者らでつくる地元の一般社団法人「まるオフィス」と協力し、唐桑の観光スポットや地元の漁師の生活を伝えるPR動画を制作した。約1カ月かけて作品を磨き上げ、10月下旬にある学校の文化祭で一般公開する。

同校が取り組む、地域の歴史や文化などを学ぶ「まちづくり学習会」の一環。学習会の指導役を務めるまるオフィスのメンバーとKDDIの社員がサポート役となった。
学習会で「観光」と「漁業」を学ぶグループに所属する14人が20日、3班に分かれて動画作りに挑戦した。7月下旬からまるオフィスのメンバーと一緒に町内を歩いて撮影した動画を持ち寄り、それぞれ1分程度に仕立てた。
観光を学ぶグループの6人は、10月7日に開設する韓国版トレッキングコース「オルレ」で楽しめる場所を編集。出発点となる唐桑半島ビジターセンターや半島の先端にある御崎神社、巨釜半造などを背景に現場でリポートする姿を盛り込んだ。
漁業を学ぶ2班は漁船に乗って撮影したホタテ漁の様子や、漁師が仕事の魅力を語る場面をまとめた。
伊藤ひなたさん(15)は「唐桑の良さをどう伝えるかをじっくりと考えた。仲間と協力していい作品ができた」と満足そうだった。
動画は、まるオフィスのホームページでも公開される予定。星智樹さん(14)は「唐桑の美しさを世界中の人たちに見てもらいたい」とアピールする。

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