東日本大震災の復興道路として国が2020年度中の全線開通を目指す三陸沿岸道(仙台-八戸、359キロ)のうち、宮城県気仙沼市で建設が進められてきた気仙沼湾横断橋(仮称、1344メートル、海上部分680メートル)の橋桁接続工事が21日、完了した。
橋の中央で記念式典があり、地元小学生らが「希望の架け橋」などとメッセージを刻んだプレートを橋桁に取り付けた。気仙沼小6年の脇田碧唯(あおい)さん(11)は「気仙沼の景色が一望できた。早く橋を通って遠くへ出掛けたい」と話した。菅原茂市長は「未来に続く、未来を創る橋ができた。観光や産業面で有効活用したい」と述べた。
接続工事は19年6月から、ブロックをつなぎ合わせ進められてきた。先月23日、最後の47個目を海上からつり上げ、仮接続。約2メートルの段差を調整してきた。
横断橋を含む気仙沼港(気仙沼市)-大島インターチェンジ(仮称、同市)間は宮城県内最後の開通区間。防護柵や照明の設置工事を行い、12月に完成予定。