「脂肪を消費しやすくする」のキャッチコピーでおなじみの飲料に、コーヒーが登場した。
花王は3月27日、トクホ(特定保健用食品)飲料ブランド「ヘルシア」の新商品として、「ヘルシアコーヒー」を発表。4月4日に発売し、価格は149円。味は無糖ブラックと微糖ミルクの2種類。
「ヘルシア」といえば脂肪を消費しやすくする飲料で有名だが、日常生活で無理なく健康習慣への取り組みをコンセプトに2003年に「ヘルシア緑茶」を、2006年に「ヘルシアウォーター」、2009年に「ヘルシアスパークリング」を発売してきた。
今回発表したヘルシアコーヒーは、コーヒー豆が含むポリフェノール「コーヒークロロゲン酸」を1缶(185グラム)当たり270ミリグラム(※一般コーヒー比の2倍)含むのが特徴で、コーヒー飲料では初めて、脂肪を消費しやすくするトクホ飲料に認定された。
これまでコーヒー豆に含まれるコーヒークロロゲン酸は、コーヒーにコクと香りを与える焙煎の段階で著しく減少してしまう課題があった。花王では約10年かけて、焙煎をしながらもコーヒークロロゲン酸の量を維持できる製法を発明。それが今回の発表に至った。
shk_kao02.jpg 「ヘルシアコーヒー」。1缶の内容量185グラム。カロリーは無糖ブラックが9キロカロリー、微糖ミルクが24キロカロリー
1日1本ヘルシアコーヒーを
ターゲットは、30~40代のビジネスパーソン。「日常生活の中にヘルシアコーヒーを飲むことを習慣付けることで、メタボリックシンドロームなど生活習慣病の予防になれば」(花王)としている。飲む時間、飲む本数に指定はなく、継続して毎日飲み続けることが一番重要だという。
花王が行ったモニター調査によると、内蔵脂肪肥満型の成人男女109人に1日1杯、計12週間ヘルシアコーヒーを飲用してもらったところ、平均で1.5キロの体重減少が見られた。その調査では、飲用を開始してから4週間、8週間の数値も記録していたが、12週間続けて飲用した場合が最も減少効果が表れた。
発表説明会の場に登場したパトリック・ハーランさん(パックンマックン)は、「現在のビジネスパーソンは、1日の半分以上の時間を仕事に費やしている。その中にヘルシアコーヒーを飲む習慣にすることで、無理なく健康維持をしてもらえれば」と話す。
花王の澤田道隆社長は、「お茶とコーヒー、この2大飲料に参入することで、人々が無理なく健康的に過ごせるサポートをしていきたい」とし、今後もヒューマンヘルスケア分野で新たな発表を用意しているとした。