幸村で蔵王活性化 住民が「真田の会」発足

戦国武将真田幸村の血脈が息づく蔵王町の矢附(やづき)地区で、住民有志による「矢附真田の会」が発足した。幸村が主人公のNHK大河ドラマ「真田丸」が 来年放映されることから、機運が高まった。当面は歴史の勉強会、関連する史跡の保全に取り組み、地域の活性化につなげたい考えだ。
幸村は1615年の大坂夏の陣で、一戦を交えた仙台藩重臣・白石城主の片倉小十郎重長に子女をひそかに託した。幸村の次男の大八は片倉守信と名乗り、現在の矢附地区を含む蔵王町東部に領地を与えられた。
町は幸村の子孫を「仙台真田氏」と称し、PRに力を入れる。矢附地区には江戸後期の当主の供養碑「真田幸清筆子塚」、分家の当主の墓「真田豊治墓碑」がある。
矢附地区のそば店「樹の里」で3月26日あった設立総会には十数人が出席し、会長に農業平間栄さん(63)を選出した。樹の里を拠点として観光マップの製作、観光ボランティアの養成を進める方針も確認した。
平間会長は「地区の住民の半分ぐらいは、何らかのつながりがあるのではないか。幸村公ゆかりの歴史資源を生かしてみんなで一つにまとまり、楽しく盛り上げたい」と話す。
会員を募集中。連絡先は樹の里0224(33)2233。

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