幸福感調査、日本はワースト3位。ワースト1位、2位はどの国?

世界最大規模の世論調査会社イプソス株式会社は、日本を含む世界30カ国24,269人を対象に、2024年イプソスグローバル「幸福感調査」を実施しました。

日本人の幸福度、13年間で13ポイント減少

調査の結果、「幸せである」と回答した日本人は57%であり、2011年の調査から13年間で13ポイント減少していることがわかりました。

【MELOS】

グローバル比較では、調査対象国30カ国中27番目の低さです。

【MELOS】

ちなみにワーストはハンガリー。その次が韓国でした。

「幸せである」と感じている世代は「ベビーブーマー世代」、最下位は「X世代」

世代別では、「幸せである」と回答した人は、「ベビーブーマー世代」が最多で、「X世代」が最下位という結果になりました。

【MELOS】

注釈:
ベビーブーマー世代(Baby Boomers)
生まれた年:1946年~1964年
年齢:59歳~78歳

X世代
生まれた年:1965年~1980年
年齢:43歳~58歳

ミレニアル世代(またはY世代)
生まれた年:1981年~1996年
年齢:28歳~43歳

Z世代
生まれた年:1997年~2012年
年齢:12歳~27歳

※あくまで目安となります

トップと最下位の順位は30カ国のグローバル平均でも同様の傾向が見られました。

人生で満足している項目、不満足な項目

「幸せである」と感じている理由と、逆にそうでない理由も気になりますよね。

人生で満足している項目も合わせて調査したところ、1位が「自分の子供」、2位は「パートナー/配偶者との関係」、3位は「自分がアクセスできるニュースおよび情報源」。

最下位は「自国の経済状況」でした。

【MELOS】

ミドルエイジ・クライシス世代に降りかかる家族や介護問題、会社での役割変化などが要因のひとつ

今回の調査結果について、イプソス株式会社代表取締役社長の内田俊一は以下のように述べています。

「今回の調査では、X世代が最も幸福感を感じていない世代となりました。これはグローバルでも同様の傾向が見られました。世代的にはミドルエイジ・クライシス、いわゆる“中年の危機”世代にあたり、肉体的な衰えを感じ始め、それが精神にも影響する。また、夫婦間の問題や子育てに介護、会社での役割の変化など、内からも外からも大きく影響を受けるということがその要因になっているのではと想像します。日本人全体としての幸福感は年々低下傾向にありますが、この傾向は日本だけに限ったことではありません。政治不信、紛争や自然災害、新型コロナウイルスなど様々な要因に起因してのことではないでしょうか。本調査は今後も継続的に実施していきます。どのような変化がみられるのかはまたお知らせしていきます」

【調査背景】
イプソスでは定期的に、世界の人々の幸福感や、家族や友人、仕事、学校、生活の質など幸福を左右するものに対する意識やその変化の動向を観測し、理解するための調査を行っています。

【 調査概要 】
調査方法:イプソス グローバルアドバイザー調査プラットフォーム 、IndiaBus プラットフォームを使用したオンライン調査

調査対象: 世界30カ国23,269人

イプソスはインドの18歳以上、カナダ、アイルランド共和国、マレーシア、ニュージーランド、南アフリカ、トルコ、米国の18~74歳、タイの20~74歳、インドネシアとシンガポールの21~74歳、その他の国の16~74歳の成人

実施日: 2023年12月22日(金)から1月5日(金)

調査機関:イプソス

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