都市部を離れれば、梅雨時に水田などでよく見られるアマガエル。開成町では緑色ならぬ金色と青色のアマガエルが見つかった。青色のカエルは幸運を呼ぶともいわれており、発見した女児の父親は「新型コロナウイルス禍の中、多くの人に知ってもらい、明るい気分になってもらえれば」と話している。
町立小学校1年の女児(7)=同町吉田島=は4日の雨上がりに父親(36)と近所の水田へ生物観察に出掛けた。あぜ道の草の中に目をやると、10匹ほどのアマガエルを見つけ、そのうち金色が1匹、青色が3匹おり、捕獲して持ち帰った。全長は1・5センチ程度とカエルになったばかりとみられる。
インターネットで調べたり、広島大の研究者へ電子メールで直接問い合わせたりした結果、金色のカエルは色素異常のアルビノで、青色は発生メカニズムが完全には解明されていないといい、ともに非常に珍しいことが分かった。
青色カエルは昨年も見つけ、今年は近所の知人も捕まえたという。「開成の水田に何か理由があるのか」と首をひねる父親は「これを機会にいろんなことに好奇心を持って調べてくれたら」と娘の成長に期待していた。