カモメの翼のような「ガルウイングドア」が特徴的なこの車。「メルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウトクーペ」です。
1950年代、レース専用車として2台だけ作られたもので、およそ70年も前の車でありながら、最高時速は300キロに達したといいます。
2台はともに、メルセデス社の博物館に納められていましたが、そのうちの1台が、先日、オークションにかけられました。
その落札額はなんと、182億6000万円。車の売却額としては、史上最高額だということです。
新たなオーナーは明らかにされていませんが、代理で落札したイギリスのクラシックカーディーラーは、次のように投稿しています。
クラシックカーディーラー:「メルセデス社と1年半にわたってロビー活動を続けても、この車を手放してもらえるかどうか、直前まで分かりませんでした。今回は『自動車のモナリザ』を買う、一生に一度のチャンスだったのです」
メルセデス社によりますと、売却で得られた資金は、世界的な奨学金基金の設立に使われるということです。