広がるフードバンク コープ東北と社協が協定

◎被災者らを守り地域交流に活用/石巻

石巻市社会福祉協議会は1日、コープ東北サンネット事業連合(仙台市)と食料品の無償提供に関するフードバンク基本協定を結んだ。東日本大震災の被災地の地域づくり活動に活用する。
市社協は6月から、コープ東北からの食料品を住民が取り組むサロン活動に提供する。市社協であった締結式で、コープ東北の中村礼子コープフードバンク事務局長は「提供する食品で地域の交流を図ってほしい」と期待した。
石巻市内では災害公営住宅への移転本格化に伴うコミュニティー形成が課題となっており、市社協の高橋興治会長は「災害公営住宅に移る被災者に円滑な支援ができる」と感謝した。

◎必要な人に物資対象基準策定へ/登米

登米市内の生活困窮者を援助しようと、市社会福祉協議会とコープ東北サンネット事業連合は3日、社会的弱者を支援するコープフードバンク協定を結んだ。コープフードバンクが取引する企業から提供を受けた食料品などを社協を通じて届ける。
市社協によると、市内には失業するなどして収入がほとんどない人が約50人いるという。今後、フードバンクによる支援対象の基準を作る計画だ。
協定締結式で、市社協の遠藤尚会長は「支援が必要な人に必要な物を届けたい」と述べた。コープフードバンクの中村礼子事務局長は「メーカーの協力があってできる。生活困窮者にせめて食べ物は食べてもらいたい」と強調した。

【フー ドバンク】 品質に問題はないが、包装が破れたり賞味期限が迫ったりして廃棄対象となった食品をメーカーから無償で譲り受け、福祉施設などに贈る。みやぎ 生協が2012年度に始め、昨年3月にコープ東北が引き継いだ。協定締結した自治体は県内で9。食品などの提供企業は59ある。

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