広末涼子(42)と斉藤由貴(56)は芸能界を代表する「W不倫の女王」である。
ともに子供は3人。広末の相手はミシュラン1つ星店の料理人(週刊文春6月15日号)。
斉藤は横浜で開業している医師だった(週刊文春2017年8月10日号)。
広末の再婚相手はキャンドルアーティスト、斉藤の夫は戒律の厳しいモルモン教徒。彼女も父親の影響で同じ教徒だといわれる。モルモン教は夫婦間以外のセックスを禁止しているが、斉藤にとってはただのお題目。それまでも尾崎豊や川崎麻世たちと浮名を流し、川崎麻世との不倫が発覚した時、斉藤は会見でこう語った。
「前の人(尾崎豊)のことがあったにもかかわらず学ばない人間なんだなと自分のことが悲しいです」
このW不倫の時も、夫や相手の妻に迷惑をかけてすまないという謝罪の言葉は、私が知る限りなかった。“そんなことを気にかけてたら不倫なんてできないわよ”ということなのだろう。宗教上の理由だろうか離婚はしていないようだ。
広末の男遍歴は斉藤以上に凄まじい。結婚は2回だけだが、モデルの村田充、伊勢谷友介、永井大、佐藤健ら、洋服を脱ぎ捨てるように男を代えてきた。「しないほうがいい経験なんて、ひとつもない」が信条の彼女だから、男とのセックス経験は多ければ多いほどいいのだろう。
今回の料理人との“遭遇”は3月下旬なのに、2カ月も経たないうちに忍び合う仲になっていたという。会いに行くのに、深紅のルージュに大きなサングラス、美脚もあらわなショートパンツ姿だったというから、「見て見て、私不倫しに行くのよ」と世間に公言しているようなものである。
文春は、6月3日夜、都心の高級ホテルにチェックインした広末と、同じホテルに泊まっていた料理人を確認。だが、広末は文春から不倫の事実はないかと聞かれ、「(さらに興奮して)はあ、ありません! 絶対にありません! 子ども3人いるんです。ありません!」とまくしたてた。
広末の嘘を暴いたのは夫だった。6月11日にこう発言したのだ。
「自分自身の家族は今大変なことになってますけど、しっかりとこの後けじめをつけますので、皆さんお楽しみに」(スポニチ6月12日付から)
負けてない篠田麻里子と熊田曜子
あわてた広末はインスタグラムで、報じられている不倫は事実だと認め、料理人の家族に対して申し訳なかったとわびた。続けて「私自身の家族、3人の子どもたちには、膝をつき合わせ直接、『ごめんなさい』をしました。彼らは未熟な母親である私を、理解し認めてくれました」と書いた。だが、そこには「夫」という言葉はなかった。
事務所は「事態の重さに鑑み、広末を無期限謹慎処分にする」と発表した。
しかし世に不倫の種は尽きまじ。2人の女王の座を脅かす女性たちが現れた。篠田麻里子と熊田曜子である。篠田は夫から不倫疑惑をただされる修羅場を録音され公開された。熊田も不倫を疑われ、夫からバッグに入っていた大人のおもちゃに付着していた体液をDNA鑑定に出された。どちらも訴訟沙汰にはなったが、なぜか“円満”離婚。だが、すぐに相手を見つけるだろう。
彼女たちの女王の座奪取の秘策は、何人もの妻子ある男たちと同時に付き合うマルチタスク不倫か? “淫乱は文化”とでもいいながら。(文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「週刊フライデー」元編集長)