広瀬香美「冬の女王」なのにディナーショーチケットが30枚しか売れない!

176万枚を売り上げたヒット曲「ロマンスの神様」で知られる広瀬香美(46)。同曲がアルペンのCMソングに起用されたことをきっかけに「冬の女王」と呼ばれ、毎年冬の期間に「ゲレンデがとけるほど恋したい」「promise」などのヒット曲を連発し、90年代を代表する女性シンガー・ソングライターの一人となった。
 数年前には、日本人歌手ではごく初期の段階でTwitterアカウントを取得し、日本人メジャーアーティストとしては初となるTwitterコンサートを開催。広瀬の90年代の活躍をリアルタイムで知らない若者たちにも名が知れ渡っていた。
 現在も精力的に歌手活動に励んでいる彼女だが、発売中の「週刊新潮」(新潮社)によると、仙台で開催予定だったディナーショーのチケットがほとんど売れず、中止になってしまったという。
 記事によると、12月2日に仙台市の高級ホテルでディナーショーが予定され、2部構成で合わせて600席が用意された。1か月ほど前から1枚2万9,000円でチケット販売を開始し、新聞やラジオ、駅のポスターなどで宣伝。だが、30枚ほどしか売れず、企画したイベント会社は中止を決断したという。チケット購入者には既に返金処理され、広瀬へのギャラの支払い、ホテルへのキャンセル料などを含め、イベント会社は1,000万円以上の大赤字になったそうだ。
 イベント会社側は「もし、ディナーショーをやっていたら広瀬さんやスタッフなどの宿泊費や交通費、ピアノのレンタル代など、百数十万円の損害が余計に加わった。なにより、広瀬さんをたった三十数人の前で歌わせるわけにはいきませんでした」とコメントしており、苦渋の決断だったことをうかがわせる。
 一時はヒットを連発していた広瀬だが、近年は人気に陰りが見えている。09年発売のシングルはオリコンランキングの200位以内にも入らず、今月5日にはL.A.レコーディングを敢行した新アルバムを発売したが、現時点で500枚ほどしか売れていないという。
 だが、実は同じ時期に北海道や福島、山梨などで開催されたディナーショーは盛況となっており、人気凋落だけが今回のチケット販売不振の原因ではなかったようだ。
「他の地域のディナーショーはホテルが主催し、出入り業者や関係者にチケットを買ってもらっていた。それだけで、ある程度はさばける。しかし、仙台はイベント会社が主催したため、チケット売上は純粋に歌手の人気に左右される。広瀬は知名度が高く、ディナーショーの成功実績もあるためイベント会社が手を出したのでしょうが、リサーチ不足だったのでは」(芸能プロ関係者)
 さらに記事では、チケット販売の要となるのはファンクラブだと指摘。広瀬は、既に人気に陰りが出ていた2年前にやっとファンクラブを結成したため、絶頂期からのファンを囲い込むことができなかったようだ。
 ニッポン放送のラジオ番組「オールナイトニッポンGOLD」の水曜パーソナリティーを務め、スカイプを利用した音楽学校を開設するなど、活動意欲は衰えていない広瀬。だが、歌手としての人気が如実に表れるチケットの実売という現実は厳しいようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

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