店舗の一部教室に 学習支援のNPO、生協と協働事業 仙台

 仮設住宅の集会所で子どもの学習支援を続けるNPO法人アスイク(仙台市)は、みやぎ生協と協働で生協店舗の集会室を教室として利用する「放課後のまなび場」事業を始める。インターネット教材の導入により子どもの自習を見守るサポートで、NPOはボランティアの「まなびサポーター」を募集している。
 学習サポートの対象は生活保護や就学援助、児童扶養手当などを受けている家庭の小学5年から高校までの子どもたち。
 1人ずつ1台のパソコンに向き合い、画面に登場するキャラクターの指示に従い国語、英語、算数(数学)を学ぶ。家庭が負担する月額利用料は3000円を上限に教室ごとに設定する。
 ネット教材は東京の教育関連企業「すららネット」が開発した。全国の塾や私学などで導入実績があり、アスイクには通常よりも低価格で提供される。アスイクはサポーターに対し、研修実施やパソコン貸与といった支援をする。
 サポーターは希望する地域の生協店舗で放課後の時間帯に週数日、15人前後の子どもを相手に教室を運営する。指導経験は不問だが、学習目標を話し合ったり目標達成を励ましたりするなど、子どもとのコミュニケーション力が求められる。
 アスイクの大橋雄介代表理事は「すべての子どもたちに学ぶ機会を提供し、家計の状況が教育格差につながらないようにしたい。経済的負担の少ない学びの場づくりに協力してほしい」と呼び掛けている。
 連絡先はアスイク022(781)5576。

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