廃棄していたパンの端材を使ったクラフトビール2種類を利久(宮城県岩沼市)が開発し、31日から限定販売する。6月の「環境月間」に合わせ、展開する牛タン焼き店の飲食メニューなどで提供する。
原料は神奈川県内にある系列パン店2店で製造した食パンの耳部分。利久の「希望の丘醸造所」(同市)の1000リットルタンク2基で生産し、麦芽を1割前後抑えてパン計75キロを加えた。パンを使ったビール醸造はフランスでも食品ロス削減で取り組まれているという。
1缶350ミリリットルで、「フラーフ マイルド エール」(715円)は麦芽由来の香ばしい香りが特長。「パニス ヘイジー IPA」(770円)はかんきつ系の香りでジューシーな飲み口を楽しめる。
取り寄せたい場合は通販サイト「クラダシ」で購入できる。利久は「捨てられるはずの食材が価値を生む『アップサイクル』のビールをぜひ味わって」と話す。