架空の投資話で現金を詐取したとして、名古屋地検は19日、東京弁護士会所属の弁護士、斉藤宏和容疑者=愛知県清須市=ら3人を詐欺容疑で逮捕した。他に逮捕したのは、ともに無職の鬼塚敏輝(76)=東京都目黒区=と清水忠正(54)=同葛飾区=両容疑者。地検はいずれの認否も明らかにしていない。
逮捕容疑は2023年12月〜24年5月、架空の投資案件で、担保金を拠出すれば半年後に多額の運用益などが得られるなどと持ちかけ、当時63〜79歳の3人から計22億円をだまし取ったとしている。
斉藤容疑者について同弁護士会は23年12月、受任事件の依頼者とほとんど面談せず、業務を事務職員らに任せたなどとして懲戒手続きを始めたと発表していた。【道下寛子】