宮城県警が本年度の採用試験に向けて県警察学校(名取市)で13日開いた就職説明会に、2005年の初開催以来、過去最多の331人が集まった。県警は、民間企業への就職が厳しさを増す中、公務員志向が強まっているとの感触を得ている。
県警警務課の集計によると、来場者のうち、受験の有資格者は229人。これまで、ほぼ同数だった既卒者(転職希望者を含む)と卒業見込み者の割合は、既卒者の96人に対し、卒業見込み者は133人に上った。例年、20人前後の高校3年の来場者も過去最多の49人だった。無資格者のうち67人は、卒業見込み者の保護者だった。
説明会は05年から年1、2回開催している。来場者が最も多かったのは08年12月の230人で、平均は200人前後。
県警の採用担当者は「来場者のニーズに合わせ、説明会の内容を充実させていることもあるが、先輩たちの就職情勢を見て、公務員への就職を目指す傾向がうかがえる」と分析する。
115人を採用予定の警察官A(大卒程度)の受験申し込みは18日まで。連絡先は採用フリーダイヤル(0120)204606。